特別賞45人たたえる/全宮古書道展表彰式
さらなる創作活動誓う/19、20日応募全作品展示
第38回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の表彰式が14日、平良港ターミナルビルで行われ、特別賞を受賞した45人に表彰状が授与された。受賞者らは創作活動と作品を通して、毛筆の魅力を今後も発信していくことを誓った。応募全作品と招待、交流作品計804点を紹介する展示会は19、20日に市未来創造センターで行われる。
主催者代表あいさつで、本社の伊志嶺幹夫社長は「古来から『書』は教養の一
つとして伝統的に重宝され、教育の要でもある。この書道展が関係各位の協力を得て、ますます継承発展することを願っている」と述べた。
来賓あいさつで、下地敏彦市長(代読)は「現在はパソコンでも文字は書けるが、筆文字にはそれにはない書く人それぞれの味わいと魅力がある。受賞者の皆さんにはこの受賞を契機にさらに精進して活躍してほしい」と呼び掛けた。
今年の応募総数は児童・生徒の部654点(うち特別賞受賞者人)、高校・一般の部63点(同18人)、特別支援の部47点(同6人)の計764点だった。
この日は、児童・生徒の部大賞(正美賞)の下地琉愛さん(平良中3年)、高校・一般の部大賞(墨芸文化賞)の平良美佐恵さんを含む45人を表彰した。
表彰状は、伊志嶺社長をはじめ、書心会の宮城公子会長、長濱政治副市長、宮國博教育長らが対象者に賞状と盾を手渡した。
審査講評で、宮城会長は「全体的には幼稚園、小学校の低学年の作品が著しく向上している。小学校の中、高学年と中学生はそれぞれの個性が表れてきていて、可能性を感じる作品が多かった。高校・一般の部は見る者を感動させ、楽しませる作品が増えた。作品に込めた真剣な気持ちが見る者に伝わっている」と評価した。
そのほか、大賞を受賞した平良さんは「令和元年の節目の年に表彰を受けてうれしく思う。気持ちを新たにしてこれからも頑張りたい」と意欲を示した。
下地さんも「中学校最後の年にこうした賞が受賞できてうれしい。高校に進学しても書道を継続していきたい」と話した。
同書道展の展示会はこれまで市中央公民館で開催されていたが、今回から市未来創造センターに会場を変更する。
時間は19日が午前9時30分~午後6時、20日が午前9時30分~午後5時。
同書道展は、作品発表の場を催すことで心技の向上を図るとともに、書道教育の発展に寄与することを目的に宮古毎日新聞社と書心会が毎年、開催している。