島袋さん(伊良部島中学1年)大賞/サシバ俳句コンテスト
勇ましく とんだサシバが 風となり/島内の小中高生751点応募
2019サシバ俳句コンテスト(主催・日本自然保護協会)の入賞者発表と授賞式が日、下地島空港ターミナルであり、大賞の伊良部島中学校1年の島袋覚実さんら25人が表彰された。大賞の島袋さんは「勇ましくとんだサシバが風となり」と、飛来したサシバが一晩羽を休め、翌朝早く飛び立つ様子を詠んだ。
コンテストは島内の小中高生から募り、小学校11校、中学校8校、高校3校から751点の応募があった。
授賞式では大賞、日本自然保護協会賞、宮古野鳥の会賞、三菱地所賞、ラッシュジャパン賞のほか佳作20人が表彰された。
島袋さんは「空で風とサシバが一緒になったような感じを詠んだ」と話し、大賞受賞には「ぜんぜん思ってなかった。うれしい」とはにかんだ。
日本自然保護協会賞は宮古総合実業高校2年の濱川咲良さん、宮古野鳥の会賞には城辺小学校6年の伊波きよらさん、三菱地所賞は伊良部島小学校5年の手登根芭奈さん、ラッシュジャパン賞は伊良部島小学校5年の長間翔吾君が選ばれた。受賞者には双眼鏡やサシバの飛来地にゆかりのある賞品などが副賞として贈られた。
講評した宮古島ジュニア俳句育成会の池田俊男事務局長は「たくさんの作品が寄せられた。昨年は450点だったが今年はそれを300点上回る750点の応募があった。投句数が増えただけでなくレベルが高くなった。それと題材が広くなった」と話した。
日本自然保護協会はサシバとその生息地の保全活動に力を入れており、その一環としてサシバの繁殖地として有名な栃木県市貝町で今年5月に国際サミットを開催。中継地の宮古島市で来年10月、越冬地のフィリピン・ルソン島では21年に同サミットを開催する予定。