生徒の活躍、切り抜き掲示/新聞週間企画
宮高校長「やる気につながる」
職業体験、学園祭、スポーツ、吹奏楽…
毎年10月15日から1週間は「新聞週間」。宮古高校では、以前から生徒たちの文武両面での活躍や、学校としての各種取り組みが掲載された新聞記事を切り抜いて校内に掲示し、それを読む生徒たちのやる気の向上を図っている。地元紙や県紙で掲載された生徒たちが躍動する紙面を学校としても有効に活用することで、学校全体に良い効果をもたらしているようだ。
記事が掲示されているのは、職員室から校長室に向かう廊下の側面。日々の紙面を津野良信校長がチェックし、同校の生徒や学校に関連する記事を切り抜いて貼り付けている。
取材した17日には、すでに16日付の記事も掲示されており、紙面掲載日から間を置くことなく新たな記事がどんどんと掲示されている。
この取り組みについて、津野校長は「私は4月に赴任してきたが、この取り組みは前任の校長も行っており、私自身も生徒の活躍を紹介できるとても良い取り組みだと思って継続している」と話した。
職業体験や学園祭など学校における各種活動のほか部活では野球、卓球、陸上、吹奏楽などが県内外で活躍した記事が掲示されて、廊下を行き交う生徒や教諭たちも、新しい記事が掲示されると興味津々の様子で見入っている。
積極的に新聞記事の掲示に精を出す津野校長は「掲示した記事は、来客者も読むし、生徒たちも自分や仲間たちが掲載されている記事を見て、みんな喜ぶ。活躍した記事に触れることで生徒たちの自己肯定力も向上するし、やる気の向上にもつながるのでとても良い効果が出ている」と述べた。
新聞記事の活用については「学校だけでは、生徒たちの活躍を細かく紹介できない。その点、新聞ではしっかりと記者が取材してくれて、その内容をコンパクトにまとめて読みやすくしてくれているのでありがたい。さらに、生徒たちも新聞に掲載されたことで自分が社会とつながっていることが実感できることもその効果の一つだと思う」と話した。