来間幼小廃校を承認/市教委臨時会
「地元理解得られた」/12月市議会で正式決定
市教育委員会(宮國博教育長)の第3回臨時会が21日、市役所平良庁舎で開かれ、来間小学校と同幼稚園を廃止する議案を承認した。臨時会終了後、宮國教育長は「説明会で反対する意見はなかった。参加者(7人)は少なかったが、全家庭に開催を通知した。理解は得られたと考えている」と述べた。市議会12月定例会に市立学校設置条例の改正案が上程され、可決されれば正式決定となる。
中尾忠筰委員は「説明会では跡利用に関しては住民の意向に沿うよう意見があった。住民の皆さんと方向性を合意形成し、跡利用を認識した上で廃校を進めていただきたい。住民の思いと裏腹にならないようにお願いしたい」と述べた。
下地信男教育部長は「学校が果たしてきた地域の役割がある。活用方針については地域の皆さんと合意形成が大事。宮島小をモデルケースと捉えている。跡利用については地域が主体的に議論してもらいつつ、行政としてできる支援は行いたい」と答えた。
宮國教育長は「休校についても議論を突き詰めたが、5年間で入学が1人だけなど再び学校を開く見込みがないと判断した」と語った。
市教委は、今月7日に来間小で学校規模適正化地域説明会を開催。来年3月末で同校を下地小に統合した上で、廃校にする方針を初めて示した。集まった保護者や地域住民は猛反発し、休校にするよう強く要望していた。
その後、市教委は17日の定例会で同問題を非公開で協議し、方針を決定。20日には再び住民説明会を開催し、住民らに改めて廃校を伝えた。
来間小の児童は現在3人。うち2人は6年生のため、来年3月に卒業を迎える。島内に幼稚園児は1人いるが、同小に入学するかは未定という。