普及発展、保存継承へ/宮古民謡協
芸能祭で決意新た
宮古民謡協会(砂川正之会長)の第12回芸能祭が20日午後、マティダ市民劇場で開かれた。同協会会員による唄と三線演奏ほか、琉球舞踊などの伝統芸能で満場の観客を魅了した。
芸能祭は「響けみゃーくぬ唄ごころ」と題して行われた。幕開けは「とうがにあやぐ」と「大世栄」。宮古民謡協会会員と沖縄宮古民謡協会の役員が三線を演奏して唄った。賛助団体は琉舞や太鼓、箏、笛を披露。民謡との調和で会場を厳かな雰囲気に包み込んだ。
この後、あいさつした砂川会長は「先人たちは生活の中から歌をつくり、音楽と日常生活を共にした。特に民謡は生活の糧、心の表現として唄われてきたもので今では各地域の中に溶け込み、歌い継がれ、伝統芸能として定着している」と民謡への情熱を語り、「これからも宮古民謡の普及発展と保存継承に努力していきたい」と決意した。
演目に戻ると、斉唱が続いた。第回宮古民謡協会コンクールの新人賞、優秀賞、最高賞受賞者が唄ったほか、複数の民謡研究所の門下生が出演し、日ごろの練習の成果を発表した。
小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の出演者が三線演奏を披露。聴衆が宮古民謡に酔いしれた。
この日の賛助団体は▽久田流家元久田多嘉子舞踊研究所▽久田流根間幸子舞踊研究所▽久田流澄の会池田千香子舞踊研究所▽玉城流敏風会宮古支部池間美代子琉舞研究所▽沖縄宮古民謡協会▽琉球箏曲興陽会宮古支部▽徳八流太鼓保存会松堂亨研究所-。それぞれの芸で芸能祭に花を添えた。