文化活動の成果一堂に/市民総合文化祭が開幕
あすまで 秋彩る豊かな個性/JTAドーム
第14回宮古島市民総合文化祭と第25回宮古地区中学校総合文化祭の展示の部が25日、JTAドーム宮古島で開幕した。会場には、園芸や盆栽、華道、書道、美術、写真、文芸、織物、工芸など市民の文化活動の成果がずらり。初日から多くの市民が足を運び、出品者の文化作品を堪能した。文化祭展示の部は27日まで。時間は午前10時から午後6時(27日は午後5時終了)。
文化祭の児童生徒、一般の両部門と中学校総合文化祭を同時に開くのは昨年に続き2回目。市民総合文化祭は市と市教育委員会、市文化協会、中学校総合文化祭は宮古地区中学校文化連盟が主催した。
テーマは「創造する市民の文化」。児童生徒の部は▽書道▽美術▽文芸▽自由研究▽工作-。一般は▽書道▽美術▽文芸▽華道▽茶道▽生活文化▽写真▽盆栽▽園芸▽織物▽工芸-などの作品を展示した。中学校文化祭では、各教科における生徒たちの文化活動作品が並べられている。
開会セレモニーで下地敏彦市長(代読)は「市民や観光客の皆さんには会場まで足を運んでもらい、宮古島の芸術作品、芸能、食文化を堪能してほしい」と多くの来場を呼び掛けた。
市文化協会の大城裕子会長は、「暮らしの息遣いや技術の向上を目指して努力する姿がそこ(作品)から伝わってくる」と文化活動に取り組む出品者の豊かな感性を表現し、「この文化祭を五感で味わっていただきたい」と話した。
市教育委員会の宮國博教育長、宮古地区中学校文化連盟の友利直喜会長、市議会の上地廣敏副議長もあいさつし、それぞれ文化の祭典の幕開けを喜んだ。
会場には初日から多くの市民が訪れて文化作品を鑑賞。各ブースをくまなく回り、出品者の日ごろの文化活動の成果に触れた。織物コーナーでは子どもたちが機織りを無料で体験し、島の伝統文化を学んだ。ワークショップでは市民らが編み花リースづくりなどに挑戦。色とりどりの作品づくりに没頭していた。
会場周辺には飲食コーナーも設置され、来場者が島の料理に舌鼓を打った。
織物コーナーで機織りを体験した鏡原中3年の平安山和也さんは「もっと難しいと思っていたけど、教えられて織りを体験することができた。とても良い勉強になりました」と話した。
文化祭2日目となる26日は展示、ワークショップのほかステージパフォーマンスがある。午前10時からは書道、同11時30分には獅子舞やエイサー、クイチャー演舞が披露される。午後1時はフラダンス、同2時には方言紙芝居が行われる。