五穀豊穣、子孫繁栄を祈願/男性らがパレード
西原のミャークヅツ「中日」
平良西原のミャークヅツは「中日」の25日、集落を練り歩くパレードが行われた。数え50歳以上の男性が参加し、五穀豊穣(ほうじょう)旗や自治会旗、国旗を手に「うやきーゆなうらしよー(裕福な世にしてくれよ)」とはやしながら踊り、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願した
パレードには、黒のスーツ姿に白のタオルを鉢巻きにした「マスムイ」と呼ばれる男性や、白のワイシャツにネクタイ姿のお年寄りたちが参加した。
午後3時ごろに仲間御嶽を出発。「ジャー(座)」と呼ばれる広場までの約1キロを、「ミャークヅツのアーグ」や「西原のクイチャー」の歌に合わせて、力強く大地を踏みしめながら踊りを披露した。
沿道には観光客や地元住民らが大勢集まった。地域の園児や児童、生徒も地域の伝統行事を見学した。園児たちは見よう見まねでクイチャーを踊っていた。
ジャーでは「奉納相撲」が行われ、新入生が力を競い合った。豪快な投げ技を見せたり、笑いを誘う取り組みを見せたりと、会場を大いに沸かせた。
この日は午前5時から今年誕生した子供を神に報告する「マスムイ」が執り行われた。今回は出身家族から30人の子供の誕生が報告された。
愛知県名古屋市から参加した池間恵哲さん(53)は、ミャークヅツのために4日間の休暇を取った。「毎年参加している。ミャークヅツは地域の大事な伝統行事。毎回参加することを楽しみにしている」と語った。