島全体で繁栄願う/来間島ヤーマスプナカ
棒振りなどで盛大にパレード
下地来間島の伝統行事「ヤーマスプナカ」は2日目の25日、集落内を練り歩くパレードが行われ、島の人々が棒踊りや奉納踊りで、向こう1年間の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。
パレード後は「雨乞い座」と呼ばれる広場で、3兄弟の一族が島の繁栄を祈願する棒振りを披露するなど盛大に祝宴を催し、島のさらなる発展と子孫繁栄を願った。
あいさつで、大浦邦夫自治会長は「今回、新たに生まれた子供はスムリャーブナカ2人、ウプヤーブナカ3人、ヤーマスヤーブナカ5人で総勢10人の子宝に恵まれた。これからも、歴史と伝統を守り、ヤーマスウガンの灯を絶やすことなく継承していくことが私たちの使命。ぜひ、皆さんの支援と協力をお願いしたい」と話した。
パレードでは、島民や観光客らが沿道に訪れ、3兄弟の長男スムリャーブナカ、次男ウプヤーブナカ、三男ヤーマッシャーブナカの順に勇ましい棒振りが披露されると、大きな拍手が送られた。
雨乞い座での祝宴では、女性たちが華やかな衣装に身を包み、優雅な踊りを披露。来間小学校の児童も息の合ったエイサーを踊って、祭りに花を添えた。
ヤーマスプナカのパレードは、喪中の家が多いことなどを理由に一時途絶えたが、昨年3年ぶりに復活して今年も盛大に開催され、関係者を喜ばせた。