特定集団健診がスタート/宮古島市
11月16日までの17日間/市、積極受診呼び掛け
宮古島市の2019年度特定健診、長寿健診および基本健診、がん検診の集団健診(保健センター、公民館で実施)が28日、七原コミュニティーセンターでスタートした。会場には受付時間前から多くの住民が訪れ、血圧測定やレントゲンなどそれぞれの健康状態を確認した。今回は、例年に比べて大幅に実施期間が縮小していることから、市国民健康保険課では積極的な受診を呼び掛けている。
19年度の集団健診は、11月16日までの17日間。例年の29日間程度と比べても10日以上減っている。
これは、これまで市から委託を受けて集団健診を実施してきた県健康づくり財団宮古支所が昨年末に宮古から撤退したことが要因。
それに伴い、沖縄本島からのスタッフ派遣に伴う渡航費の増加や日程の調整も難しくなり、前年度よりも実施日数が大幅に減少した。
日数が大幅に減少することから、今回は台風シーズンを避けて例年より2カ月遅い10月下旬からのスタートとなった。
今回は実施日数が少ないことから午前だけでなく午後も健診を実施するほか、同課では「日数が少ないので、実施地域にこだわらず都合の合う日程で実施している場所で受診してほしい」と呼び掛けている。
さらに「すでに市内の17カ所の登録医療機関でも個別健診を実施しているので、集団健診だけでなく個別健診も活用してほしい」と訴えた。
市の17年度特定健診の受診率(確報値)は35・5%ととなり、前年度比で3・8ポイントの大幅減となった。2年連続で県平均(39・1%)を下回ったほか、全県でも41市町村中39位となり、同制度スタート以来過去最低の順位となっている。
特定健診の受診率が下がると国からの交付金も減ることになり、市においては1人当たりの保険税にも影響が及ぶことから、同課では積極的な受診を呼び掛けている。
特定健診についての問い合わせは、市国民健康保険課保健事業係(72・4704)まで。