県9月観光客、前年比1・0%増/韓国からは79・1%減少
【那覇支社】県の文化観光スポーツ部は29日までに、9月の入域観光客数は80万9300人で、前年同月から1・0%増加したと発表した。韓国人の観光客が大幅に減少したことなどで、外国客が前年比5・1%減の21万8700人となったものの、昨年は台風による関西空港の閉鎖で前年比減だった国内客が同3・4%増となり、全体を押し上げた。
日韓関係の悪化を受け、韓国人の観光客は同79・1%減で8400人にとどまった。韓国人以外の外国客21万300人で、前年同月から10・5%増えている。観光客に占める割合は国内客が73・0%で外国客は27・0%。外国客のうち韓国人観光客が占める割合は、前年同期の17・4%から3・8%に低下した。
国内客は、東京方面からが29万6100人(前年同月比0・7%増)で最も多く、関西方面12万2000人(同20・8%増)、福岡方面7万2600人(同4・1%減)、名古屋方面4万8500人(同0・6%増)、その他5万1400人(同1・2%減)となった。
外国客の内訳は、台湾が7万9600人(同2・6%減)、韓国8400人(同79・1%減)、中国本土6万5300人(同24・9%増)、香港2万1300人(同13・3%増)、アメリカ2900人(同70・6%増)など。
県は、10月について「国内客は即位礼正殿の儀で休日があるほか、大手旅行会社の沖縄キャンペーン強化の取り組みなどで堅調に推移する見込み」とする一方、外国客は「引き続き韓国市場での訪日旅行自粛の動きや航空路線の減便が予定されている」として慎重な見通しを示した。