韓国で沖縄観光PRへ/玉城知事らソウルへ出発
【那覇支社】日韓関係の悪化で韓国人観光客が減少していることを受け、玉城デニー知事は30日、同日から2日間の日程で韓国からの誘客を目的とする「沖縄観光・韓国市場緊急プロジェクト」訪韓ミッションツアーの出発式を那覇空港で行った。玉城知事は「(日韓関係が)どんな状況であれ、互いに信頼関係を結び、絆を強くしていきたい」と意気込みを語った。
同ツアーには、観光業界や経済団体関係者などを含め32人が参加。同関係者らは、韓国の観光関係団体などと懇親会を開催するほか、ソウル市内の観光地の現状について視察する予定となっている。
出発式で玉城知事は「皆さんと一緒に韓国を訪問し、さまざまなセールスを展開できることをうれしく思っている。幅広い分野の皆さんが同行してくださることは非常に心強い」とあいさつした。
また、玉城知事は出発式後に記者団に対し「直接関係者の方々と会って、観光の充実を互いに図っていきたいということを含めて、訪沖の要請をしたい」と述べた。
このほか、「日韓関係も回復するであろう兆しもある」とした上で、「経済交流、人材交流、文化交流は変わりなく続けていきたい」と述べ、地域間交流の必要性を訴えた。
県が発表した9月の入域観光客数では、韓国人観光客は昨年の4万200人から3万1800人(79・1%)減少し8400人にまで低下している。