宮古勢2頭が優秀賞/県畜産共進会
荷川取、川上さんが受賞
【那覇支社】県内全域から選抜された優秀な黒毛和牛の品質を競う第45回県畜産共進会(主催・同協議会)の肉用牛の部が1日、糸満市の南部家畜市場で開催され、宮古島市の荷川取広明さん=下地高千穂=が所有する「りょうこ」号が成雌第1類の優秀賞3席、同市の川上隆太さん=平良西仲宗根=の「やすか5」号が若雌第2類の優秀賞4席を獲得した。
同共進会は、優良な種畜と生産者が一堂に会して家畜の改良や飼養管理技術の成果を競い合い、家畜改良の促進や畜産振興への理解を深めることを目的に毎年開かれている。
肉用牛の部門には、若雌第1類(月齢14カ月以上18カ月未満)、同第2類(同18カ月以上24カ月未満)、成雌第1類(同24カ月以上48カ月未満)、同第2類(同48カ月以上)の4部門がある。宮古島市からは、4個人1法人の5頭、多良間村は2個人から3頭を出品した。
表彰を受けて、宮古和牛改良組合長を務める荷川取さんは「個人としては、上位を目指していたので残念だが、来年は農林水産大臣賞を目指して頑張りたい」と述べた。また、「組合としては、宮古と多良間で互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、品質向上に努めて、団体賞を獲得したい」と意気込みを語った。
就農して2年目という川上さんは「初めての出場で4席を獲得できてとてもうれしい。サポートしてくれた周りの先輩方に感謝したい。来年は1席を取れるように良い牛を育成したい」と意気込みを語った。
開会式で、同協議会長の嘉手苅孝夫県畜産振興公社理事長は「本県の畜産業は、農業産出額で肉用牛が5年連続で第1位になり、今や沖縄農業の基幹産業に成長している」とあいさつした。