「歓迎する気持ち大事」
おきぎん離島講演会
外国人観光客急増で助言
増加する訪日外国人観光客(インバウンド)に対するアプローチを考える、おきぎんカトレアクラブ離島講演会が7日、市内のホテルであった。講師はインバウンドコンサルティングなどを行うジャーマン・インターナショナルのルース・マリー・ジャーマン社長で「世界に誇れる日本の美点~日本的なグローバル化を目指して~」と題して、今後も増加を続けるであろう外国人観光客に対するアプローチや観光客誘致の方向性などについて講演し「大事なのは歓迎する気持ち、心だ」とアドバイスした。企業経営者らはジャーマン氏の講演に耳を傾けた。
ジャーマン氏は外国人観光客が2012年の1000万人から18年には3100万人と急速に伸びていることについて「政府は12年に、20年の目標を2000万人としたが、4年目で目標を超えた。こんなに成功した国はほかにはない。この流れで行くと30年には8200万人と見込まれている」とし、また「日本には260万人の外国人が住んでいる。30年には人口の1割に達するだろう。この外国人を誘致すべき」と話した。
今後ターゲットにする顧客層として年収1500万円以上の「グローバル層」を挙げ、「彼らは団体より個別行動を取り、穴場を好み、ストーリー性を求める特徴がある。消費額も大きい」と分析し、「外国人観光客は今後も増えていく。観光客の消費額を増やすためには、これからはターゲットを絞って来てほしい客を誘致することが大事」と話した。
グローバル層は英語が共通語だが、「これらの層も英語は第2言語。日本人も英語のコミュニケーション力に自信を持ってよい」と語った。