下地島空港ターミナルに協議会長賞/木材利用優良施設コン
県内施設で初受賞
2019年度木材利用優良施設コンクール(主催・木材利用推進中央協議会)で、みやこ下地島空港ターミナルが木材利用推進中央協議会会長賞を受賞したことが分かった。同施設を運営する下地島エアポートマネジメントが13日、発表した。同コンクールでの県内施設の受賞は初めてという。
全国77施設の応募の中から13施設が受賞した。同施設は国産のスギを用いたCLT(直交集成材)を大規模に用い、新たな木質デザインの可能性を示したことが高評価を得た。
CLTは、木材が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルで、空港ターミナルとしては全国で初めて屋根の構造材に採用。林野庁の森林・林業再生基盤交付金制度を活用し、沖縄県が定める地域材(県産および九州産)を使用している。
このコンクールは、木質資源の持続的かつ有効な活用、建築技術やデザイン面での創意工夫などにおいて優れた施設を顕彰することにより、木材利用の一層の推進を図ることが目的。
受賞について下地島エアポートマネジメントの担当者は「九州木材を大規模に使用し、自然を感じられる施設になっている。その点が評価されたことがうれしく思う」と述べた。
同空港ターミナルは今年3月30日に開業。「空港から、リゾート、はじまる。」をキーコンセプトに掲げ、宮古観光の新たな玄関口となっている。