1500点を一堂展示/全国はがき筆文字展開幕
市未来創造セで17日まで
第3回全国はがき筆文字展(主催・同実行委員会)が15日、市未来創造センター多目的ホールで開幕した。大賞4点のほか特別賞、全応募作品1500点余を展示している。同日、開会セレモニーが行われ、同実行委員会の伊志嶺亮委員長は「今回も全国のほとんどの都道府県から応募があった。応募者も幼稚園児から100歳までと幅広い。たくさんの方に来場していただきたい」とあいさつした。同展は17日まで。
今回は国内から1523点、海外8点の応募があった。審査は7月に東京都で日本詩文書協会長の石飛博光氏、元文科省教科調査官の加藤東陽氏によって行われた。
大賞は東京都大成高校2年の伊藤愛さん、京都市立西院中学校1年の田村涼帆さん、大阪楠小学校6年の松田直さん、宜野湾市立長田小学校1年の中山廉士さん。美術新聞社賞は泊高校2年の又吉嘉風さん、市長賞は東京桐朋女子中学校3年の入江萌さん、市教育長賞は南小4年の下地侑里さん、市文化協会賞は上野小3年の渡真利迦南さんだった。泊高校夜間部に通う83歳の米城恵子さんが奨励賞を受賞した。
開会セレモニーでは伊志嶺実行委員長のほか長濱政治副市長、市教育委員会の宮國博教育長、市文化協会の大城裕子会長があいさつした。長濱副市長は「1500点以上の応募があり、海外からも作品が寄せられた。筆で書いた文字には作者ならではの表情が現れ、オリジナル性の高い、活字にはない温かみや深みなどの魅力がある。筆文字の世界を満喫してもらいたい」と話した。
テープカットには教育長賞の下地さん、文化協会賞の渡真利さん、ガンズウ賞(長寿賞)を受賞した101歳の徳村ミヨさんも参加した。徳村さんの作品は「生」という字で、「人生なるようにしかならんという気持ちで生きています」と込めた思いを説明している。
同展は今後、宮城、千葉、東京、大阪、岡山、広島、熊本の国内7所で巡回展を予定し、年明けにはフランス・パリでも開かれる。