停車、駐車違反が急増/宮古空港内道路
検挙数 昨年の5倍/歩行者も危険な状況に
今年に入って宮古空港内の道路(県道)における検挙件数が大幅に増加している。10月末現在ですでに昨年の年間合計の5倍となっている。宮古島警察署宮古空港警備派出所によると、多くの一般車両と近年急激に増加しているレンタカーが降車場や道路脇に長時間停車、駐車していることが混雑を誘発しているという。その混雑により、横断歩道を渡る歩行者の姿も見えづらくなって危険な状況になっているとし、同署では交通ルールの順守を呼び掛けている。
同空港内の道路における検挙件数は2018年が年間で71件。しかし、19年は10月末現在ですでに358件(暫定値)と前年の約5倍と大幅に増えている。
さらに、道路内の混雑を誘発している駐停車禁止違反がそのうち225件で、全体の63%を占めている。
駐停車禁止違反が深刻な状況となっていることから、宮古島署では今年6月に同派出所の署員を1人から2人に増員して取り締まりに当たっている。
同派出所によると、空港内の道路すべてが終日駐車禁止で、午前7時から午後7時までは駐車だけでなく停車も禁止となっている。
空港での送り迎えの際には、「駐車場」の利用と「降車場」の適正な利用を呼び掛けている。
空港の出入り口近くにある「降車場」には、9台分ほどのスペースが確保されているが、そこに長時間の停車や駐車車両があり、混雑の原因となってそこを使えない車両が路線バスのバス停で乗降するなどの問題が発生している。
同派出所は「横断歩道上では歩行者が優先されるべきだが、混雑や降車場以外で乗降しようとする車両で混雑し、歩行者の安全が確保できていない」と話した。
こうした状況を受け、12日には関係機関の担当者による宮古空港ターミナル前路上駐車対策会議が開かれ、担当者が現状を確認した。
関係者からは急激に増えているレンタカーのマナー違反を指摘する声も出ており「レンタカーが降車場を使う場合でも客を降ろすだけなら良いが、そこで長時間待機するケースも多くそれも混雑の原因になっている」と改善を求めた。
そのほかにも「空港でチケットを購入する利用者も、駐車場ではなく降車場に長い時間駐車して購入している場合もある」と話し、駐車場の利用を訴えるとともに駐車禁止の「降車場」については、速やかな乗降車を訴えている。