与党市議、棚原氏擁立へ/来年の県議選
本人も出馬に意欲
来年6月に予定されている任期満了に伴う県議会議員選挙で、市議会与党議員団は市議の棚原芳樹氏(56)を擁立する方針であることが分かった。棚原氏は出馬に強い意欲を示しており、宮古毎日新聞社の取材に「(出馬は)99%は固まっているようなもの」と述べた。一方で、保守系で現職の座喜味一幸氏(69)は県議選について「コメントしません」としている。
棚原氏は、現職の座喜味氏が立候補すれば、前回同様、保守分裂の可能性があることについて「そうなったらそうなったでお互いに頑張るしかない。そうなった場合の覚悟は決めているつもりだ。ただ、やはり(一本化への)理解と協力は求めていきたい」と述べた。
座喜味氏を支持しない理由について与党市議の一人は、2017年の市長選で、自民県連が現職の下地敏彦氏に推薦状を交付したにもかかわらず、座喜味氏が別の候補者を支持したことを指摘。「これまで保守本流として自民党県連の要職も務めてきたのに、市長選では『市政刷新』を掲げて別行動したことが大きな理由になる」と述べた。
市長選前の16年に行われた県議選では、革新勢力は新人で前市議の亀濱玲子氏を擁立。保守系は現職で3期目を目指す座喜味氏と、元市議で新人の嘉手納学氏が立候補し、三つどもえで行われた。
保守系は候補者を一本化できずに分裂。選挙結果は保革が1議席ずつを分け合った。
棚原氏の擁立については、21日に開かれる自民党宮古支部の会合で正式決定される見通し。
革新勢力で現職の亀濱氏は県議選への出馬について「支えてくれている周囲の人たちの意見を聞いた上で判断したい」と述べている。