「核燃料棒」記載の物体発見/伊良部国仲
教育用学校教材に酷似
伊良部島の伊良部国仲橋の船着き場近くの岩場で18日夜、「ウランペレット・核燃料棒」と書かれた物体が発見された。これを受け、市は19日未明に県に対して自衛隊への災害派遣を要請し、県知事が自衛隊に災害派遣を要請。陸上自衛隊宮古警備隊の隊員が放射線量の検知作業を行ったが、検出されず、作業を終了した。同物体は宮古島警察署で一時保管されており、処分を含め、今後の対応は市と協議するという。
発見された物体にはウランペレット(核燃料棒)と表示され、大きさは長さ約20㌢、直径約1・5㌢。プラスチックの筒状容器で、その中に約1㌢ほどの黒い円形の物体複数とバネらしきものが入っている。発見した住民らに健康被害は確認されていない。
18日午後10時ごろ同物体が発見されたと県警から県防災危機管理課に連絡があった。県から連絡を受けた市が県知事に陸上自衛隊への災害派遣を要請。県知事から要請を受けた自衛隊が午前5時30分ごろ現場へ出動し、放射線量測定を実施した。測定は現場より250㍍手前から実施したが放射線は検出されなかった。この作業で陸上自衛隊宮古警備隊が16人、車両6台を出動させ、午前7時45分に撤収した。
同物体は陸上自衛隊から県警に引き渡され、宮古島署で一時保管されており、今後の対応は市や県と検討していくという。一方、同物体は経済産業省資源エネルギー庁がエネルギー教育用に制作した学校教材に酷似しており、県警は学校などに確認を進める。