宮古島漁協 車エビを初出荷/豊洲市場などへ200キロ
今期30トン余、1億4000万円見込む
今回で25周年を迎える宮古島漁協(儀保正司組合長)の車エビ初出荷式が21日、同漁協車エビ養殖場(高野漁港)で行われた。式には下地敏彦市長や県の担当職員など関係者が参加。この日、東京の豊洲市場など全国各地の市場に向けて出荷される200キロの車エビを万歳三唱で見送った。今期の養殖車エビは生産量30トン以上を見込み、売上げも1億4000万円を見込んでいる。
車エビ養殖事業は1995年にスタートし、今年で25年を迎えた。例年出荷のピークは12月ごろになり、ピーク時には1日400キロが全国に向け出荷される。
この日、化粧箱に入れられた生け車エビは仮死状態で初出荷され、見送った参加者らは、安全輸送と高値取引に期待を込めた。
セレモニーで儀保組合長は「今年もこうして宮古島産の元気でおいしい車エビを全国に送り出すことができてうれしく思う」とあいさつした。
また、下地市長も「今期は計画通りの30トンを見込んでおり喜んでいる。今年は飼育環境もより充実させ、大切に車エビを育ててきたと聞いている。この車エビを食べた人たちはその味を楽しみながら、美しい宮古島を思い浮かべることになると思う。市としても安心安全の車エビ生産のためにしっかり頑張りたい」と祝辞を述べた。
この日は、豊洲市場のほか、大阪、名古屋、福岡にも新鮮な宮古島産の車エビが発送された。
式後には、参加者らに生け車エビの料理が振る舞われ、新鮮な生の車エビに「宮古の車エビはやっぱりうまいね」「最高の味」などの感想が聞かれた。