上地さん、緑白綬有功章/農事功績者表彰
夫婦二人三脚で40年
【那覇支社】地域農業の発展に貢献した農業者を表彰する2019年度農事功績者表彰(主催・大日本農会)で、農事功労者の畜産部門で宮古島市の上地良淳さん(63)と妻の佳代子さん(61)=上野宮国=が緑白綬有功章を受章した。表彰を受け、上地さん夫婦は22日、県庁を訪れて受章を報告した。上地さんは「40年間、夫婦で力を合わせて頑張ってきたかいがあった」と喜びを語った。
上地さん夫婦は、母牛の繁殖成績を向上させたことや、地域のリーダーとして畜産農家の担い手育成に積極的に取り組んだほか、夫婦で協力し合い、理想的な農業経営を実践するなど、地域の模範となっていることが評価された。
同表彰制度は1894年に創設され、今回で103回目。緑白綬有功章は、農事改良の奨励や顕著な功績で、地域農業の発展に貢献し、農業経営に従事している人たちに贈られるもの。
報告会で上地さんは「関係機関の皆さんに支えてもらい大きな章をいただくことができた。今後もこの章を励みに経営と地域貢献できるよう努めたい」と感謝と決意を述べた。
また、佳代子さんは「周りの方々に支えられてここまでやってこれた。素晴らしい章をいただけてうれしく思っている」と笑顔で話した。
報告を受けた県農林水産部の屋宜宣由農業振興統括監は「これからも、新しい畜産経営のモデルとして、規模拡大を果たして宮古の畜産を支えてほしい」とたたえた。