農作業事故ストップ/農機械士協支部
未然防止へパトロール
近年、農作業事故が多発の傾向にあることから、県農業機械士協議会宮古支部(川満敏支部長)は22日、市内の一円で農作業安全パトロールを実施した。参加者約20人は、事故の未然防止に向け、サトウキビ生産者などに安全確保を徹底するよう呼び掛けた。
11月は県が定めた「秋の農作業安全運動月間」。
宮古支部によると、宮古島市では、2013年と16年に各70代、18年に80代のベテラン農業者によるトラクター作業死亡事故が発生している。
市の18年度現在の農地総面積は前年度より442㌶増えて1万1931㌶。地域によってはほ場整備事業が行われていることから、今後も面積の拡大と機械化農業の進展が予想されている。
宮古農村青少年教育センターの駐車場で出発式が行われた。「農作業事故ゼロ運動実施中」「農耕車走行多し!接触注意!」と書かれたのぼりを掲げた。
川満支部長は「今回も宮古製糖地区、沖縄製糖地区の各地域を回って農作業の安全啓蒙(けいもう)を行っていきたい」と述べた。
宮古農林水産振興センター農業改良普及課の名嘉真清美課長は「高齢化が進み、労働不足ということで農業機械化が推進されている。それによって農作業事故が多発している。事故を未然に防ぐということが重要です」と強調した。
全員でガンバロー三唱を行った後、パトロール車両にのぼりを掲げ、各地域を巡った。
参加者した1人は「農業機械に乗ってエンジンを掛けた場合、離れる際には必ずエンジンを止めることが大事」と注意を促した。