島の特産品がずらり/宮古の産業まつり開幕
“うまむぬ”求め市民どっと
第42回宮古の産業まつり(主催・同まつり実行委員会)が23日、JTAドーム宮古島で始まった。会場には泡盛や天ぷら、ソバ、豆腐、塩、島野菜、油味噌など島の特産品がずらり。三線や化粧品、衣類、工芸品のほか宮古島市の姉妹・友好交流都市のブースも所狭しと並んだ。これらの特産品を求めて初日から多くの市民が来場。各ブース自慢の逸品を買い求めた。24日まで。
産業まつりは、地元の産業に対する理解を深め、出品者の生産意欲を高めることが大きな狙い。今年のテーマは「うまむぬ!すぐりむぬ!みゃーくぬ宝」。
展示・販売されている特産品は、泡盛各種、アーサやカツオのソバ、トウガンや紅イモのパイ、アーサとモズクの天ぷら、卵、塩のほか、宮古島産和牛のホルモン、野菜やその苗など盛りだくさん。試食のコーナーや、サトウキビをその場で搾って作る黒糖を無料で振る舞うブースもあり、どこも大繁盛だった。
姉妹・友好交流都市のブース前も長蛇の列に。福島県西会津町のリンゴや静岡県藤枝市のシイタケ、栃木県市貝町の米や梨、熊本県山鹿市は米やミカンなどを販売し、どの特産品も勢いよく飛ぶように売れた。
ステージでは、祭りに花を添えるダンスパフォーマンスやファッションショーが開かれ、買い物客は足を止めて楽しんでいた。
毎年来場している垣花真里枝さんは、全国豆腐品評会で農林水産大臣賞を受賞した「まごとうふ」の豆腐の美味に舌鼓を打ち、「本当においしい。甘いし、品物によっては豆の香りがしている」と絶賛。「豆腐以外にも、特産品がまだたくさんあるので、祭りの初日に来て良かった。どれもおいしかった」と話した。
祭りは24日まで。初日同様、特産品の展示・販売ほか、パニパニパラダイスや宮古高校ダンス部によるパフォーマンス、韓国グループのライブがある。
オープニングセレモニーで実行委員会の下地義治会長は「島内外のさまざまな商品に触れて、品質の良さを再認識していただく良い機会になる」と紹介。「事業者や生産者は、消費者ニーズに対応した新製品や技術の開発、販路拡大に一層取り組んでほしい」と期待を込めた。このほか、玉城デニー知事(代読)と、下地敏彦市長が来賓祝辞で祭りの開催を祝った。