18年度、1000万人突破/県、入域観光客数を修正
【那覇支社】県文化観光スポーツ部の新垣健一部長は26日、県庁で記者懇談会を開催し、2018年度の入域観光客数は1000万4300人で大台の1000万人を超えていたとして、これまでの数値を修正した。玉城デニー知事はコメントを発表し、「関係者の皆さまにご迷惑をお掛けしたことに対し、おわびする。チェック体制の強化に努める」などと述べた。
今年4月、県は18年度の入域観光客数が999万9000人だったと発表していた。今回修正された理由として、県は昨年7月と8月に全日本空輸(ANA)が夏季臨時便で運航した伊丹-石垣路線の輸送実績が報告漏れとなっていたことを挙げた。
県は毎月、航空会社などからの報告を取りまとめて入域観光客数を発表している。昨年7~8月分の報告には、ANAが運航した伊丹-石垣便の実績が報告されていなかったという。今年7月分のデータに同便の前年対比まで記載されていたことから、県の担当者が8月16日にANAへ問い合わせを行い、10月17日の同社からの回答で報告漏れを確認した。
新垣部長は、データに疑義が生じてから確認まで約2カ月かかったことについて「8~9月は観光の繁忙期だったこともあり、航空会社からの回答が遅れたと思っている」と述べたほか「今後はチェック体制を強化する」と語った。人員体制の増強については否定した。
一方、入域観光客数が1000万人を突破したことについて、玉城知事はコメントの中で「沖縄観光の継続した好調さの表れであり、沖縄観光が新しいステージに入ったことを改めて実感し、非常に感慨深い思い」と述べた。
入域観光客数の変更に伴い、18年度の観光収入も7340億5600万円(前回発表は7334億7700万円)に修正された。