野菜の高値販売祈念/JA初荷式
8億2000万円の出荷計画
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(真壁恵修会長)の2011年野菜初荷式が5日、JAおきなわ宮古地区本部で行われた。初荷はゴーヤー1㌧、トウガン15㌧、インゲン0・4㌧、オクラ0・135㌧、メロン0・696㌧、タマネギ2㌧の計19・2㌧。農家や大勢の関係者が集い、高値販売や輸送の安全を祈念するとともに、ブランド産地確立に決意を新たにした。
今期は出荷量2600㌧、販売額8億2000万円を計画している。県外市場の相場は、全国的な野菜不足などにより、高値で推移しているという。
真壁会長はあいさつで、消費者の要望に応えるため「生産履歴(農薬使用履歴)記帳」の義務付けによる「食の安全性確保」の取り組みを一層強化していく方針を強調。
拠点産地認定を受けたゴーヤーなど4品目のブランド確立については、課題解決に努めていく必要性を示した。
今期に向けては「安全、安心、定時、定量をモットーに生産出荷に努め、『もうかる農業』を実現したい」と抱負を述べた。
砂川正幸・県宮古農林水産振興センター所長や、下地敏彦・宮古地区農業振興会長、岡村幸男・JAおきなわ宮古地区本部長があいさつし、高値販売や宮古農業の発展などを祈念した。
下地子ども太鼓の威勢の良い「初荷太鼓」に次いで、池間等志・JAおきなわ経営管理委員が乾杯の音頭。最後は、全員で万歳三唱をした。
初荷を積んだトラックは、拍手に送られ本土市場に向かった。
今期の冬春期島外出荷野菜は、昨年9月に植え付けを開始。生育初期に接近した台風14号(昨年10月下旬)の被害を乗り越え、出荷は昨年11月のゴーヤーを皮切りにスタートした。