「適職」求め情報収集/県が就職促進でフェア
求職者が企業と面談
県主催の適職発見フェアが27日、市未来創造センター多目的ホールで開かれた。求職者が地元企業の採用担当者らと面談し、会社概要や仕事の内容を聞き取りながら自分に適した職業を探した。
「会える、見つかる、良くわかる」をテーマとする同フェアは、求職者と企業の出会いの場を増やす就職促進プロジェクト。採用ミスマッチの解消などを目的にしており、県内五つの地域で開かれている。それぞれ地元企業による説明のほか面接会、履歴書用の無料写真撮影も行われる。
参加企業のすべてが応募の有無にかかわらず職場見学を受け入れるため、ミスマッチが起きにくいのが事業の大きな特徴だ。
前年度は計512人が参加し、実際に履歴書を提出した人は134人。このうち47人が適職に就いた。
今年の宮古地区フェアには26人の求職者が訪れ、参加した建設業、ホテル、ドラッグストア、警備業など地元企業12社の採用担当者らと意見を交わした。
求職者は関心のある企業を中心に複数のブースを積極的に回り、求人票だけでは見えにくい業務内容などの情報収集に努めた。
フェアでは、就活力アップセミナーも行われた。担当の講師が、前年度就職者の47人のうち33人が職場見学に参加したという実績を示し、求人票などの文字情報に加えて、直接見て知ることの重要性を説いた。
参加した40代女性は「仕事の内容を直接聞くことができて参考になった。離島でもこういう事業をしてくれるのはありがたいので続けてほしい」と話した。