「小規模校の良さある」/北部地区の学校統廃合
狩俣でも反対多く/市教委報告会
市教育委員会(宮國博教育長)は28日夜、北部地区(池間、狩俣、西辺)の学校統廃合に向けて実施したアンケート結果の報告会を狩俣小学校で開いた。地域住民からは「小規模校の良さもある」「地域の声を受け止めてほしい」などと統廃合に反対する声が多く上がった。市教委側は統合の方法や時期は未定だが、小中一貫校の設置を検討していることを明かした。
市教委は市学校規模適正化基本方針や「北部地区のより良い教育環境について考えるアンケート」の結果を報告。児童数の推移としては、今年度の北部地区3小学校の児童数が合計で124人いるが、7年後には76人にまで減少する見込みを示した。
住民からは、狩俣幼稚園の休園が児童数減少につながっているとして「1人でも2人でも再開してほしい」などの意見が出された。入園者が5人に満たない場合は、休園とする幼稚園管理規則の見直しを要望した。
参加した男性は「山村留学」などホームページを活用して島内外から児童を募集することを提案。「地域と学校は車の両輪。地域の衰退にも影響する。減少を食い止めることも検討してほしい」と語った。
今後の児童数の減少見込みを受け、将来的にさらに統廃合する可能性についても質問があり、市教委は「それはない。北部地域は一つのエリアとしてやるべきだと考えている」と否定。「伊良部で良い効果が現れているので小中一貫校の案も上がっている」と述べた。