3個人、1団体を表彰/県文化協会賞授賞式
地域文化の発展に寄与
【那覇支社】県文化協会(仲田美加子会長)が主催する「県文化協会賞授賞式」が1日、豊見城市中央公民館で開催された。宮古島市からは、佐渡山政子さん(功労賞・文芸)、仲地清成さん(功労賞・文芸、写真)、與那城美和さん(奨励賞・芸能)の個人3人と、宮古民謡保存協会(喜屋武稔会長)に団体賞が授与された。
同協会賞授賞式は、県内各市町村などの文化協会で文化活動に尽力した人たちの功績をたたえるとともに、後進育成に寄与する活動を奨励するために毎年、開催されている。
式典で、仲田会長は「皆さんの地域に根ざした活動は、各地域で文化活動を活性化することに大きく尽力した。その功績をたたえたい」と述べた上で、「本協会としては、地域連携を密にする活動を今後も強化し、沖縄全体の文化発展に寄与していきたい」と意気込みを語った。式典では、団体受賞者を代表して宮古民謡保存協会の波平重夫副会長があいさつした。
式典後、佐渡山さんは「平良市文化協会のころから関わってきたが、これまでは式典に受賞者のお供で来る役割だった。受賞者席に座れるとは思いもよらなかった。これまで以上に活動を頑張りたい」と喜びを語った。
仲地さんは「新聞のコラムなどを通じて、地域活動を応援してきたことが認められたのだと思う。この受賞を心から喜んでいる」と話した。
與那城さんは「思いがけない受賞に驚いている。母から教わった大好きな歌を歌っているだけで、とても感激している。宮古島の古謡の素晴らしさをあらためて感じた」と述べた。
波平さんは「保存協会が団体表彰を受けて、本当に感激している。宮古民謡を後世に残していくため、今後も、一生懸命、歌い継いでいきたい」と語っていた。