知花咲良さん(平良中3年)が3級合格/日商簿記
中学生の合格は宮古初
平良中学校3年の知花咲良さんが11月に行われた日本商工会議所の第153回簿記検定試験で見事合格した。指導に当たる学習支援教室「まなびやぁ」の高橋康浩教室長は「宮古で日商簿記3級を中学生が受験したのも初めてで、合格も初めてであり最年少合格者。宮古初の快挙だと思うので多くの方に褒めてもらいたい」と喜んだ。
宮古島商工会議所によると、日商簿記の3級はとてもレベルが高く、中学生で受験し合格するのは快挙だという。
今回の検定試験は11月17日に実施され、知花さんには3日に合格したことが知らされた。
合格について、知花さんは「合格と言われてとてもうれしかった。最初簿記の勉強は難しかったが、やっていくうちに慣れてどんどん楽しくなった」と笑顔になった。
高校受験が控えている中での簿記の勉強については「学校のテスト勉強と両立できるかが不安だったが簿記の勉強は楽しかったので両立できた」と振り返った。
「まなびやぁ」では、学校の5教科以外のキャリア教育についても推進しており、高橋教室長が今年の6月ごろから簿記を教え始めたという。
高橋教室長は「キャリア教育を行う塾は県内では私たちだけだと思う。日商簿記3級は今年から改正されてかなり難しくなっている中での合格なので価値が高い。私たちの期待に応えてくれてうれしいし、本当にすごいことだと思う」と偉業をたたえた。
宮古総合実業高校の商業科への進学を希望している知花さん。「将来は、アニメ監督になりたいので、商業科に進学してパソコンや経理など事務処理のことを学ぶ必要があった。その意味でも今回の合格はうれしい」と話した。
今後の資格取得については「簿記の2級、1級だけでなく、高校時代にいろいろな資格を積極的に取りたい」と意欲を示した。
資格取得に意欲的な知花さんに対して、高橋教室長は「できれば将来、税理士も目指してほしいし、もっといろいろな資格を取得すれば将来の選択肢が増える。高校に進学してもしっかりサポートしていきたい」と、さらなる飛躍に期待を寄せた。