陸自弾薬庫など質問
県議会11 月定例会 亀浜氏が登壇
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)の11月定例会は4日、宮古島市区選出の亀濱玲子氏(社民、社大、結連合)が代表質問に登壇した。亀濱氏は、宮古・石垣への自衛隊配備や離島住民の交通コスト軽減についての取り組みなどを質問した。
保良鉱山で10月から開始された自衛隊弾薬庫建設の造成工事について、亀濱氏が「住民合意がないまま作業が強行されている」と指摘したのに対し、池田竹州知事公室長は「政府に対して、地元の理解が得られるよう、より一層丁寧な説明を行うなど、配備スケジュールありきで物事を進めることのないよう求めていく」と述べた。
また、保良弾薬庫敷地内に予定されている訓練場について、池田知事公室長は「建物や道路などの施設建設は行わない施設であり、体育訓練や人命救助訓練、警備訓練などを行う予定とのこと」と答弁した。
農業関連では、ツマジロクサヨトウの蔓延防止対策について長嶺豊農林水産部長が「11月末現在、県内市町村でトウモロコシ類やサトウキビで発生を確認している」と説明した上で、「毎月80カ所以上の地点で発生確認をし、確認された場合は速やかな防除を実施するなど、関係機関と連携して早期発見、早期防除に努め、蔓延防止に取り組んでいる」と説明した。
離島の航空運賃の負担軽減については、宮城力企画部長が「航空運賃の約4割低減する事業を安定的かつ継続的に実施することが重要だ」との認識を示した。また、生活コスト軽減などの課題については「依然として本島との価格差がある」と述べた上で、「その縮小に向けて価格差の状況を住民に周知し、適正な競争環境の醸成に取り組んでいく」と述べた。
待機児童解消に向けた保育需要と保育所整備率については、大城玲子子ども生活福祉部長が「沖縄振興特別推進交付金や、県待機児童解消支援基金を活用し、施設整備や保育士確保に取り組む」と答弁した。