棚原氏を県議選で公認/自民党県連
座喜味氏「後援会と相談」
【那覇支社】自民党県連(中川京貴会長)は4日、県議会で記者会見を開催し、来年6月に予定される県議選に向けた第3次公認・推薦4人を発表した。宮古島市区では、棚原芳樹氏(56)を公認した。本紙の取材に対し、棚原氏は「公認という重みをしっかりと受け止め、それに恥じないような活動を展開していきたい」と述べた。
一方、現職の座喜味一幸氏は県議会で本紙記者に「後継者の擁立も含め後援会と相談している」と語った。座喜味氏の動向によっては、保守系から2人出馬する可能性もある。
県議選をめぐっては11月21日、自民党宮古支部が棚原氏の擁立を決めていた。4日の会見で、自民県連の中川会長は「会派に座喜味さんはいるが、4区支部の会議に宮古から(名前が)挙がってきたのは棚原さんだった。支部の意向を尊重したい」と述べた。
宮古島市区の定数は2人。現状は、保守系の座喜味氏と革新系の亀濱玲子氏が議席を分け合う形となっている。県議選に向け、2017年の宮古島市長選で下地敏彦市長の対立候補を推して離党した(その後、自民党会派に復帰)座喜味氏側と、棚原氏側で保守系候補を一本化できるかが注目される。
棚原氏は「早いうちに座喜味さんとお会いし、話し合いができれば」と述べ、一本化に向け努力していく考えを示した。
自民県連が第3次公認・推薦したのは、国頭郡区が仲里全孝氏(55)=推薦・新人、うるま市区が照屋守之氏(63)=公認・現職、那覇市南部離島区が新垣淑豊氏(44)=公認・新人、宮古島市区が棚原芳樹氏(56)=公認・新人。同県連では、年内をめどに3人を追加し、全体で22人を公認・推薦する方針。