メイチュウ類で注意報/病害虫防除技術センター
県病害虫防除技術センターは2日、サトウキビを食害するメイチュウ類(カンシャシンクイハマキ)の発生予察注意報第2号を発表した。11月中旬の調査によると、新植夏植えほ場における芯枯茎率が前年を上回っていることから、ほ場周辺の除草作業など防除の徹底を呼び掛けている。
カンシャシンクイハマキはふ化した幼虫が葉鞘の内側を下降して節部の芽や根帯から食入し、生長点を加害する。このため被害茎は芯枯れを起こす。今回の調査で確認されたメイチュウ類幼虫の9割がカンシャシンクイハマキだった。
新植夏植えほ場における被害茎率は宮古島が前年比2・4ポイント増の4・7%、伊良部島が同比3・7ポイント増の8・0%、多良間島の平年値はないが、13・2%と高い被害茎率が出ている。
防除について病害虫防除技術センターは、ほ場および周辺の除草作業の徹底ほか、培土時における食入初期の幼虫を対象にした薬剤防除を呼び掛けている。乳剤の場合は葉鞘内に薬液が浸透するように散布。粉剤の場合は茎と葉元の間に散布し、降雨や散水などで溶解させ、葉鞘内部に浸透させることで防除効果が高まるとしている。