使用料1300万円を提案/多良間村議会一般質問
新製糖工場で宮糖/村長「保留」、受け入れず
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)の12月定例会は10日、一般質問が行われ、6氏が登壇し当局をただした。新製糖工場の使用料問題については4氏から質問が集中。村と宮古製糖の間で協議がまとまらず、使用料が決定していない状況で、宮糖は試算した約1300万円の支払いを提案。伊良皆光夫村長は「協議が完了するまでは保留してほしいと文書回答した」と述べ、提案を受け入れない方針を示した。
村が示す使用料に工場用地借地料や工事の追加費用、弁護士費用が含まれていることに宮糖側は「負担する義務はない」と反発。これらの費用を控除した額を試算し、1278万円の支払いを村側に提案している。使用料を支払わないまま施設を使用することがコンプライアンスに違反するとして、来年3月末までに村の銀行口座に振り込むことを通知している。
質問した村議からは「宮古製糖に肩代わりさせるのは筋違い」「村の工程管理に問題があった」などと村側の対応を厳しく批判した。
水納島航路船の運用に関して豊見山正氏は、週1回程度の定期運航などを求める決議への回答を要求した。伊良皆村長は「事業内容に定期航路について一切触れていない。定期航路には現状では無理がある」と受け入れない姿勢を示した。
福嶺常夫氏は害虫のツマジロクサヨトウの防除体制について質問。仲宗根春光産業経済課長は「農薬散布で駆除している。一斉防除期間を約3週間設けている。農家に伝わらなければ期間を延ばしたい」と回答した。