乗降客数は109万2500人/10年宮古空港
前年比4万2900人増加
宮古空港の2010年の乗降客数は前年比4万2968人(4・1%)増の109万2553人となった。市建設部空港課が6日までにまとめた。前年比増加は、06年以来4年ぶり。観光客が客数全体の約7割を占めている。
日本トランスオーシャン航空(JTA)宮古営業所は増加の要因に①宮古島観光協会の積極的な誘客活動②島田紳助さんのテレビ番組による宮古島の知名度アップ③9月の東京直行便増便④新イベント開催-などを挙げている。
観光協会は昨年、本土の関西から中部、関東、東北にかけた各旅行会社の支店約150カ所を訪ね、宮古島を売り込んだという。
宮古島を舞台にした紳助さんの番組は、4月に始まった。民宿経営を通して、島の自然や素朴な人柄、郷土料理などを紹介し、島のPRに一役買っている。レンタカー事業所の職員は「客の約7割から、民宿『夢来人』の場所を聞かれる」と話した。
前年と比べた月別の客数は1~10月まで増え、11、12月は減った。
夏休み観光シーズンの7~9月は、10万人を超えた。7月の第1回マンゴーまつりは観光客も訪れ、盛況だった。
月別の前年比増加率は10月の10・3%(8752人)が、最も大きかった。同月には第1回宮古島マラソンが開催された。
ロックフェスティバルとツール・ド・宮古島が開催された6月は、同比4771人(5・8%)増の8万6460人だった。
9月の東京直行便増便の際は、JTAと観光協会がタイアップして「グルメ選手権」などの誘客イベントを展開した。同月は同比7895人(8・5%)の伸びとなった。
オリックスがキャンプを張る2月は、同比3234人(4・0%)増の8万3373人。トライアスロンの4月は、8万3325人(同比1・3%増)だった。
宮古の観光客は以前まで夏場に集中していたが、近年は冬から春にかけて▽八重干瀬まつり(4月)▽トライアスロン(同)▽ミュージックコンベンション(5月)-など各種イベントの支えもあり周年型に変わりつつある。
路線別の乗降客数は那覇-宮古が全体の約8割を占める87万1411人。東京-宮古10万3651人、宮古-石垣7万5103人、宮古-多良間2万8884人となった。
一般貨物は1万817㌧で、前年比1577㌧(12・7%)減った。