新し尿処理施設 建設候補地は伊良部
処理能力1日最大49トン/事業費30~35億円見込む
開会中の市議会(佐久本洋介議長)12月定例会は13日、一般質問3日目が行われた。今後整備予定の新し尿処理施設について市は、建設予定候補地が伊良部佐和田の旧伊良部町のし尿処理場跡地周辺に決定し、整備手法については整備する新たな施設を主に使用しながらも、既存の下水道投入施設についても必要に応じて使用するとする方針が説明された。平百合香氏の質問に答えた。
当局側の説明によると、4日に行われた同施設の整備基本計画を策定する市廃棄物減量等推進審議会の第2回目で、建設予定地と整備手法について協議した。
建設予定地は、現在の下水道処理施設隣接地の平良荷川取地区と伊良部佐和田地区が提案されたがメリットデとメリットを考慮した結果、審議会としては伊良部佐和田に決まったという。
また、整備手法についても複数案が示され、新施設を主に活用しながらも必要に応じて荷川取にある既存の施設も使用する方針となった。
施設の概要について、垣花和彦生活環境部長は「現在の計画では1日当たりの処理能力は49トンで、その規模の処理施設を建設する事業費は概算で30~35億円程度と見込んでいる」と述べた。
今後については、来年2月に第3回目の審議会を予定しており、これまでに決定した建設予定地と整備手法に基づいた基本計画案を取りまとめて市長に答申するとしている。
答申後について市では、国の補助メニューの活用を計画しており、その活用のために2021年度の事業予算化に向けて来年の5月ごろには計画書を提出したいとしている。
その上で、20年度中に基本計画と補助金の調整を行い、生活環境調査を経て21年度からの工事着工を目指している。