全盲の伊良波さん県制覇/サウンドテーブルテニス
九州大会出場へ
このほど浦添市のサン・アビリティーズうらそえで行われた第34回県視覚障害者サウンドテーブルテニス大会(主催・県視覚障害者福祉協会)に宮古代表として出場した伊良波克子さん(全盲)が、個人の部で優勝した。伊良波さんは13日、市社会福祉協議会平良支所で会見し、優勝の喜びと来年10月に出場する九州大会への意気込みを語った。
サウンドテーブルテニスを初めて8年の伊良波さん。大会には3年連続で出場し、昨年は準優勝だったという。「宮古島代表として出場し、初めて優勝できてとてもうれしいが思った以上に打てなかったのが心残り」と振り返った。
試合は4回勝てば優勝となる。1回戦と準決勝、決勝はストレート勝ちだったが、2回戦で当たった相手は前回の優勝者。「負けられない」と緊張したが日ごろの練習の成果を発揮し、フルセットまでもつれ込みながらも何とか勝利した。2回戦を勝ったことで、「優勝までいける」と思ったという。
九州大会に向けて週2回1日2時間の練習を実施しており、「去年も九州大会に出場したが(今のままでは)通用しないと感じた。沖縄の選手はサーブが弱いため、サーブの練習をずっとしている。九州ではベスト8を目指していく」と意気込みを語った。
伊良波さんの優勝を受け、市視覚障害者福祉協会の洲鎌邦夫会長は「県の代表として九州大会ではしっかりと頑張ってほしい」と話した。