マングローブを観察/環境クラブ
川満漁港でツアーと教室
宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)は14日、川満漁港で「漁港マングローブツアーと水辺植物の育て方教室」を開いた。市民ら13人が参加、下地会長からマングローブの生態などについて聞いた。同クラブでは島の資源を生かした環境学習と観光を結び付ける構想があり、今回はツアーと教室を組み合わせた。
与那覇湾はラムサール条約に登録された広大な干潟で川満漁港は湾内にある。漁港背後にはウプカーマングローブ、漁港西側には人工的に植栽したマングローブがある。
下地会長は与那覇湾周辺の川満、上地、与那覇集落では下水道(集落排水事業)が整備されており、生活雑排水が流れ込みにくい環境になっていることを説明。また湾内には天然の海ブドウ(クビレズタ)の群生地があることを紹介した。
1993年に人工的に植栽されたマングローブについては津波や台風被害から港を守る護岸の「修景」を目的として植えられたと説明し、「数種類を植えたが、四半世紀たって残っているのはほとんどヤエヤマヒルギだけ」と話した。参加した市民らは熱心に説明を聞き、認識を深めていた。