宮古関係は18億円/20年度の防衛費予算案
【那覇支社】防衛省は20日、2020年度予算案を発表した。宮古、石垣、奄美など離島を防衛するための部隊整備費用として228億円を計上した。このうち、宮古関係は18億円となった。
同省は、南西諸島の防衛力を強化する目的で離島地域への部隊配備を進めており、今年3月には宮古島駐屯地(上野千代田)で陸上自衛隊の警備部隊約380人が発足している。
部隊整備費用228億円の内訳は、宮古地区約18億円、石垣地区約191億円、奄美地区約19億円。隊庁舎等が建設される予定の石垣地区の割合が高くなっている。
宮古関係の内訳は、宮古島駐屯地の構内整備が2億円、保良鉱山地区での構内道路整備が15億円のほか、宿舎整備などで1億円が計上された。
今後について、防衛省の担当者は「宮古島には、今年度末に中距離地対空誘導弾部隊と地対艦ミサイル部隊を配備する予定であり、宮古島に配置する人員規模は約700人程度を想定している」と述べた。
防衛省は、これまで宮古地区での陸自配備について17年度予算に約311億円、18年度約261億円、19年度は約43億円を計上している。同省は、8月に行った概算要求では宮古関係で約28億円を求めていた。