親子で宮古凧づくり
竹で骨組み、三角羽根も/大空舞う姿想像し
親子宮古凧(たこ)作り教室(主催・宮古ライオンズクラブ、宮古青少年の家)が22日、宮古青少年の家で行われた。14組38人の親子が参加。竹を使った骨組みから、紙貼り、糸張りまでを行い完成させた。参加者は、凧作りを通して親子の絆を深めるとともに、新年の空に高く舞い上がる手作り凧を頭に描いた。
宮古凧は長方形で、凧の左右に黒い三角形の紙を羽根のように張ることや、凧の裏側に骨を固定する正方形の紙を張ることが特徴。空に揚げると「ブィーン」と音を立て、鳥のように見えることから方言で「カビゥトゥ(紙の鳥)」と呼ばれている。
この日作った凧は、来年1月12日に平良港のトゥリバー地区で開催される「第30回新春親子凧揚げ大会」(主催・宮古ライオンズクラブ)で揚げられる予定。
参加者は講師の砂川玄栄さん、親泊宗二さんの指導を受けながら、古くから伝わる伝統の凧作りに挑戦した。
平戸新也さん(48)は息子の敦己君(7)と前回に続いての参加。新也さんは「伝統文化を覚えたいけど難しい。宮古凧は引きが強く、ひもを通して風を感じる。前回の凧揚げ大会では凧の骨が折れて、あまり揚がらなかった。今回はそのリベンジになる」と笑顔だった。
講師の砂川さん(70)は「子どものころは正月と言えば凧揚げだった。今のように道具がなく、のりの変わりにご飯粒、糸張りの穴は線香を使って開けていた。そういえば尻尾は細長いつるの植物を付けていた」と話した。