「チーム沖縄」と会談/菅官房長官
経済界や安慶田氏とも
【那覇支社】21日から2日間の日程で来沖していた菅義偉官房長官は22日、県内の保守系市長で構成する「チーム沖縄」(会長・下地敏彦宮古島市長)と那覇市内のホテルで会談したほか、県内経済界のメンバーや安慶田光男元副知事らとも相次いで懇談会を開催した。また、那覇軍港も視察して早期移設に向けた意気込みを語った。
会談後に、記者団の質問に答えた中山義隆石垣市長は「沖縄振興予算で3000億円が確保されたことに感謝の言葉を伝えたほか、各市からの要望もあった。宮古島市(の下地市長)は、港湾整備について要望していた。石垣市からは滑走路延長や港の整備をお願いした。浦添市は、キャンプキンザーの跡地計画について協力を求めていた」と語った。
また、「離島については、『宮古や石垣は好調ですか』との話が出た。(こちらからは)今年も観光が伸びており、インバウンドを含めた取り組みを強化したいと、お答えした」と述べた。
下地市長は、本紙の取材に対し「(沖縄振興予算で)一括交付金が減額となったのは痛いが、ソフト交付金を補完する沖縄振興特定事業推進費は億円増額されたことで全体では大きな落ち込みはないと思うとお話しした。雑談では、『宮古にクルーズ船が多く来るようになり、(店が混雑して)居酒屋に入れない』などの話も出た」と語った。
安慶田元副知事らとの懇親会には、観光関係の事業者らが出席。参加者によると、、首里城や那覇空港第二滑走路、沖縄観光の伸びなどの話が出たという。
その後、菅長官は那覇軍港も視察。「返還後には、沖縄県の経済の起爆剤として高いポテンシャルを持っていることを十分認識することができた」「米軍や地元の関係機関と連携しながら早期移設を実現したい」と語った。