47人全員が進路決定
県内で最速、目標達成
宮工3年生
宮古工業高校(金城透校長)の3年生47人全員が27日までに、卒業後の進路を決めた。この時期の決定は県内最速だ。進路指導部を中心に学校、生徒、保護者が一体となって取り組んできた学習活動の成果が鮮明に表れた形だ。
同校は、来春卒業する生徒が1年生のころから「早めの進路決定」を目指して取り組んできた。進路指導部だけでなく、学校全体で機運を盛り上げ、生徒たちの意識を高め続けた。
この結果、男子39人、女子8人全員が27日までに進路を決めた。琉球大学に進む生徒のほか、日産やトヨタ、三菱重工など大手企業に就職を決めた生徒も。全員が目標を達成した。
琉大に進学する与那覇喬平さんは「充実した3年間の成果として琉大に合格することができた。これが何よりうれしい」と喜んだ。
洲鎌利江さんは、英語の通訳士を目指して那覇市の専門学校に進む。「早く決めることができた。良いクラスメートに恵まれたので頑張ることができた」と仲間との連帯を誇った。
進路指導部主任の新垣純教諭は「進路決定を目指して全生徒、全職員が『しっかりと目的を持ってやっていこう』と決めて頑張ったことが結果に表れた。保護者の協力も大きい」と感謝を込めて振り返った。
生徒や職員の取り組みを手放しでたたえる金城校長は「早いうちから進路を考えるという生徒自らの意識改革の成果だと思う」と喜んだ。「進路指導部任せではなく、学校全体の意識が変わったことで生徒の意識も変わっていった。保護者の協力もあって、目標を達成できた」と話した。