「新時代への旅立ち」/宮古島市
子年に繁栄を誓う/新春の集い 各界から600人
「新庁舎を中心とした新しい都市計画をつくる」-。宮古島市主催の2020年新春の集いが6日、市内のホテルで開かれた。下地敏彦市長は新年のあいさつで「新たな時代への旅立ち」として、現在の都市計画を年末に移転を予定している市庁舎を中心とした計画につくり変えることを明言した。会場には各界の代表ら約600人が新年の幕開けを祝いながら、下地市長のあいさつに聞き入り、地域のさらなる振興発展に向けて決意を新たにした。
集いは午後4時すぎに開会。行政、企業の代表らが続々と来場し、互いにあいさつを交わしながら繁栄と飛躍の20年に期待を込めた。
あいさつで、下地市長は「宮古島には活力がある。それを維持するためにも年、100年先を見通した新しい都市計画が必要だ」と訴えた。
さらに「これまでの計画では困難だったことを新しい計画では可能にしたい。多くの観光客が島に訪れ、来て良かったと思う島にしていきたい。それが行政に課せられた喫緊の課題だ」と話した。
島民に対しては「島民が多くの観光客を迎え入れながらも、豊かで安心な島にする必要もある。そのための環境整備もしっかりと取り組む。そうしたことを進めていくためにも都市計画を見直す作業が必要」と訴え、来場者に計画の見直しについて理解と協力を求めた。
昨年月に市議会新議長に就任した山里雅彦議長も「新庁舎の完成を見据え、市議会としても市がより豊かで活力に満ち、魅力あふれる街になるよう取り組むとともに、今年1年が市民にとって幸多い年となり、市にとっても飛躍と発展の年となることを祈っている」とあいさつした。
恒例の各会代表によるたる酒鏡開きも行われ、子(ね)年の20年が宮古島にとって繁栄の1年となることを願った。
乾杯のあいさつでは宮古島商工会議所の下地義治会頭が飛躍的な発展を遂げる宮古島の活力維持に向け、各方面の連携を密にした取り組みを呼び掛けた。
会では、みやこ少年少女合唱団が市歌の斉唱を行い、新春の集いに花を添えた。