糖度14・71度の高品質
19-20年期キビ
宮糖多良間が操業1カ月
【多良間】宮古製糖(安村勇社長)が運営する村多良間製糖工場の2019-20年期操業が8日、開始から1カ月を迎えた。これまでに5628㌧の原料(サトウキビ)が搬入され、平均糖度は14・71度と高い。基準糖度帯(13・1~14・3度)を上回る高品質を維持しており、全体の農家所得向上に期待が膨らむ。
多良間工場は先月9日に今期操業を開始した。初日から品質は高く、基準糖度帯超えの14・58度と幸先良く滑り出していた。
開始1カ月の原料搬入概況によると、1日平均180㌧余を搬入した計算だ。収穫方法別の搬入量は機械刈りが4071㌧、手刈りの無脱葉は1556㌧。急速に進む機械刈りの比率が全体の72・3%を占めた。
糖度の区分別構成比を見ると、基準糖度帯を上回る原料が全体の68・43%と高品質を印象付けている。同糖度帯内は26%、同糖度帯以下の原料はわずか5・57%しかなかった。
操業1カ月を迎え、来間春誠工場長は「平均の糖度が14・7度と前年度より1度も高い。今後15度まで上がる傾向にある」と高品質原料を強調。圧搾処理に関しては「5日から1日の圧搾量も250㌧を処理しており、今後は270㌧圧搾ができたら良い。操業が始まり1カ月が経過しているがサトウキビの質も糖度も良い実績だ」と述べた。
多良間村では今期、2万5000㌧のサトウキビ生産が見込まれている。