沖縄市で新たに確認/豚コレラ
2農場、1900頭殺処分へ
【那覇支社】県は11日、沖縄市の農場で新たに豚コレラが確認されたと発表した。今回、豚コレラが見つかったのは、8日に県内2例目で感染が確認された農場=うるま市=と所有者が同じという。県は、新たに感染が見つかった農場のほか、隣接する農場の合計1897頭を殺処分する。新たな感染で、県内での豚コレラ殺処分は3事例6農場となった。
県は、感染拡大を受け、同日午後に第3回県特定家畜伝染病防疫対策本部会議(本部長・玉城デニー知事)を県庁で開催した。会議の冒頭、玉城知事は「国、関係機関と連携し防疫措置に万全を期していく」と述べた。ワクチン接種の必要性については「周辺の養豚農場での感染状況を確認した上で、農家の方々の意見を聞きながら、しっかりと検討していく」と述べるにとどめた。
また、玉城知事は「豚、イノシシを飼育している皆さまは、飼養衛生管理基準を順守し、異常が認められた時にはすぐに家畜保健衛生所へ連絡願います」と感染拡大防止への協力を呼び掛けた。
その上で、「豚コレラは、豚とイノシシの病気であり、人に感染することはない。感染した豚の肉が市場に出回ることなどもない。県民の皆さんは、国や県が提供する正しい情報に基づき冷静に対応してほしい」とも強調した。