侵入者が校舎に落書き/伊良部地区閉校小中校
ガラス割られる被害も
施設管理不十分を反省/市教委
市教育委員会の施設管理の在り方が問われている。伊良部島小学校・中学校の開校に伴い閉校となった佐良浜小学校、伊良部小学校、伊良部中学校の校舎で落書きや窓ガラスが割られるなどの被害が発生しているほか、3校とも施錠がされていない窓があり、誰でも容易に校舎内に侵入できる状況だ。さらに閉校後も電力や水道がそのまま使える状態で、無人の校舎の蛇口から水道水が流れっぱなしの状況を16日、確認した。
現状として佐良浜小学校の校舎は窓ガラスが複数枚割られており、ベニア板を用いてふさいだ状態。伊良部小学校は校舎内の教室や校舎の壁にスプレーで落書きされている。伊良部中学校では誰もいない校舎の蛇口から水道水が流れていた。すべての学校で施錠されていない窓が開いていた。
市教委教育施設班は「佐良浜小学校については伊良部島小・中学校の児童生徒が体育館を使用するため電力と水道は利用できる。伊良部小・中学校については今後の利用が決まるまでは電力と水道は閉校前の状態となっている」と話した。
また、「佐良浜小の校舎は窓ガラスが割られたあとに、べニアを使ってふさいだ。(閉校となった3校は)定期的に巡回はしているが地域の人も何か気付いたことがあったら情報提供してほしい」と協力を求めた。
一方、下地信男教育部長は「閉校となり無人化してからの施設管理が不十分だったと反省している」と認めた上で、今後については「しっかりと管理していきたい」と述べた。
伊良部在住の男性は「母校がこのままなのかと思うとつらい。(窓の鍵が開いているなど)こんな管理の仕方なのかとショックだ。市教委には校舎の利用方法や方向性などを具体的に示してほしい」と憤った。