19年入域観光客数 過去最高113万9000人
空路、海路とも好調/下地島空港の民間再開が奏功
2019年の宮古島市入域観光客数が計113万9112人となり、過去最高を更新した。前年の実績を2万5208人(2・26%)上回った。空路、海路ともに好調だが、特に空路は3月に再開された下地島空港の民間運用が全体の実績を引き上げた形だ。既存の宮古空港における利用率も伸びるなど空の玄関は年間を通して活気付いた。
市観光商工部観光商工課が17日までに年間実績をまとめた。月別の観光客数を見ると、10月が最も多く12万9169人が来島。次いでハイシーズンの8月が11万5426人、7月が11万1694人で続いた。
一方、最も少なかったのは1月の6万5632人だが、前年と比べると1万4421人増えている。2月も6万人台で、12月は7万人台だった。そのほかの月は8万人以上で、6月から11月はいずれも10万人を超える入域があった。
全体を通して見ると、上半期(1~6月)は計49万7839人で、前年比で3912人減少したものの、下半期(7~12月)は同比2万9120人増の64万1273人と盛り返した。
空路・海路別は、空路が74万2774人、海路が39万6338人だった。
空路は前年同様好調に推移した。下地島空港の民間運用再開に伴い、成田、関西、香港ほかチャーター便で各地から多くの観光客が訪れた。宮古空港に降りる観光客も伸びており、旺盛な観光需要を裏付けた。
一方、クルーズ船の海路は、寄港のキャンセルや天候不良などの影響で数字に波があった。1隻当たりの乗船客が前年と比べるとやや少なく、観光客数は前年を下回っている。ただ、寄港回数そのものは147回と前年を4回上回った。
過去最高の実績に観光商工部の楚南幸哉部長は「クルーズ船は若干落ちたが下地島空港の利用が大きく空路が良く、今後も伸び続けるとみている。クルーズ船も予約が多いことから特に心配はしていない。新しいバースもできるので十分期待できる」と話した。