初競り 高値スタート/JA宮古家畜市場
子牛価格は70万5000円/販売額は2億9400万円
JAおきなわ宮古家畜市場の2020年初競りが19日開かれ、子牛1頭平均価格は前月比7215円高の70万5452円の高値が付いた。平均キロ単価も2595円と高かった。成牛を含む全体の販売額は2億9473万円と大商い。20年の肉用牛初競りは、最高のスタートを切った。
初競りは午前9時過ぎに始まった。1番牛に153万1200円の高値が付くと、市場は大きな歓声と拍手で沸いた。2番牛、3番牛も100万円を超えた。
その後の競り値も高い金額で推移。最終的に初競りの子牛平均価格は70万円の大台に乗り、20年競りは上々の滑り出しを見せた。
初競りに上場された子牛は405頭で、うち400頭の取引が成立した。平均体重は272キロだった。
性別の1頭平均価格は去勢が前月比1万1460円安の73万6415円、雌は同比1万8091円高の64万1871円。去勢の下げを雌の売り値で補った。
平均キロ単価は去勢が前月と比べて106円安い2642円、雌が同比12円高の2492円となり、それぞれ高い値が付いた。
これまでに開かれた県内7市場の初競りで、前月の子牛平均価格を上回ったのは宮古と黒島のみ。素牛価格が全体的に下げている傾向の中での活況ぶりに、市場は終日活気付いた。
成牛を含む上場頭数は462頭で取引成立頭数は455頭だった。1頭平均価格は64万7760円、平均キロ単価は2192円。
初競りを振り返り、JAおきなわ宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は「とても良いスタートが切れた。他の市場の動向から下がることも心配したが、若干だが上げたことが大きい」と話した。高値の要因としては「全体的に牛が良く、発育に優れた牛が多かったことが高値の取引につながった。1年のスタートとしては良い成績を収められた」と話した。