28日に達成祝賀会/宮古島市
初の観光客100万人で/「島の未来」「振興」で討論も
宮古島市は2018年度(18年4月~19年3月)の入域観光客が100万人を達成したことを受け、28日に観光シンポジウムと祝賀会を記念事業として開催する。シンポジウムでは関係者6氏が登壇し、島の未来を担う観光振興についてディスカッションする。祝賀会では観光振興に尽力した企業や団体を表彰する。22日、下地敏彦市長が市役所平良庁舎で会見し、概要を説明した。
市の入域観光客は2015年1月の伊良部大橋開通を契機に伸びが顕著になり、また16年からは外国からの大型クルーズ船の寄港が急増し、伴って入域観光客が増え続けている。19年度も12月までに約92万人が来島しており、2年連続の100万人突破は確実視されている。
記念シンポジウムは午後3時からマティダ市民劇場で開かれる。テーマは▽島の未来を担う観光振興▽産業発展を支える観光振興▽地域満足度向上を生み出す観光振興-。長濱政治副市長、JTB沖縄の杉本健次社長、下地島エアポートマネジメントの伴野賢太郎社長、台湾長栄大学の管美燕秘書長、パラダイスプランの西里長治社長が登壇し、進行役はJTB総合研究所の篠崎宏研究理事が務める。観光産業の重要性と今後の展望について意見を交わす。中高生400人のほか、市民含め600人の来場を見込んでいる。
祝賀会は午後6時からホテルアトールエメラルド宮古島で開かれる。観光振興に尽力したとして宮古島観光協会、日本トランスオーシャン航空、全日空、JTB沖縄、沖縄シップスエージェンシー、ミヤコ・アイランド・ロック・フェスティバル実行委員会、宮古島ミュージックコンベンション実行委員会を表彰する。
下地市長は「2010年策定の第1次観光振興計画では50万人を設定していたが、その後、クルーズ船が寄港するようになり、急激に増えてきた。今夏には14万㌧級のバースが供用開始する。そうなるともっと増えてくる。1次の計画が達成されたことで2次の計画では200万人と設定し取り組んでいるところ。長年の夢であった100万人を達成したことで、記念のシンポジウムを開催する。観光に対する市民に理解を深めてもらいたいということで記念事業として開催する」と述べた。