村の課題ズバリ指摘/多良間村子ども議会
中学生目線で当局ただす
【多良間】多良間村「子ども議会」が22日、村議会議場で開会した。一般質問が行われ、多良間中学校1年生6人が議員として登壇。中学生目線で伊良皆光夫村長ら村当局に村の課題などを質問し改善を求めた。
名嘉真一海議員は「村にある材木を使って、三線など村独自の工芸品を増やしてみたらどうか」と述べ、伝統的な技術や技法を活用して新商品開発への取り組みを促した。
清村賢一観光振興課長は、以前はアダン葉草履や竹を使った農機具など、生活と密着した伝統工芸品があったことを説明した上で「工芸品を増やすには、昔から受け継がれた技術を引き継ぐことが大事」と述べ、時代のニーズに対応した工芸品の可能性や課題について調査する意向を示した。
佐和田稀央議員は、子育て支援策として午前8時~午後5時までとなっている保育所への預かり時間の延長を要望。佐和田一八住民福祉課長は「新年度から午前8時~午後6時までの保育体制ができるように対応する」と前向きに取り組む考えを示した。
一般質問はそのほか、下地愛理議員、津嘉山陽菜議員、安里七海議員、外間なな議員が行った。
冒頭あいさつした伊良皆村長は「日ごろの観察、発表力が試される。正々堂々と臨んでほしい」と激励した。
一般質問は、村議や保護者らが傍聴。森山実夫議長は「素晴らしい質問内容だった。これからも村の発展に協力していただきたい」と話した。
子ども議会の議長には安里七海さん、副議長には佐和田稀央さんが任命され、中立公正な議会運営に務めた。