今後は、ソフト面強化へ
下地市長 自己採点は「80点」
市長就任11周年
下地敏彦市長は25日の就任11周年を前に23日、宮古毎日新聞社のインタビューに応じた。下地市長は、これまで重点的に社会基盤の整備を進めてきたことから、今後はソフト面に力を入れるとともに、現在建設中の市役所総合庁舎周辺で新しい街づくりを計画していくことを強調した。自身の市政運営を「80点」と自己採点した。
下地市長は就任11年を振り返り、市民生活に密着した施設を整備したことを挙げた。
具体的には葬祭場、図書館と公民館を併設した未来創造センター、クリーンセンター、JTAドームなどを示して「市が発展する基盤作りがかなり出来上がった」と実績を述べた。
その上で、今後は人材育成を含めた教育や子育て、高齢者対策など、市民生活に密着した形でのソフト事業に力を注ぐことを強調した。
平良西里(市消防本部北側)で建設工事が進められている市総合庁舎については、都を他の地に移す「遷都」と表現し、周辺地区の街づくりに向けた計画を進めることを力説した。
市長という肩書きを「宮古島市を代表して対外的にアピールする職責」と述べ、自ら先頭に立ってトップセールスを行うことが重要だとの考えを示した。
「宮古島全体としてやらなければならない事業については、関係機関に自ら出向いて理由を説明する。このような行動は、相手に『宮古島市は本気なんだ』と感じさせる」と話した。
来年1月に予定されている市長選に向けては「現時点では具体的に考えてはいない」としたものの、新年度に向けた市政方針や予算編成作業の中で地域経済の発展、それと連動した新庁舎周辺での街づくり、地域福祉の推進などが示される予定であるとし「これらを何とか実現させたいという気持ちはある」と前向きな考えを示したが「市民の意見を聞きながら判断したい」と明言を避けた。