内閣総理大臣賞で祝賀会
琉球ガラス村
伊良部出身の平良恒雄氏
【那覇支社】「第8回ものづくり日本大賞(内閣総理大臣表彰)」を受賞した伊良部出身の平良恒雄さん(71)と「2019年卓越した技能者の表彰(厚生労働大臣表彰)」を獲得した上原徳三さん(67)の祝賀会が日、糸満市のRGC(琉球ガラス村)で開かれた。関係者ら約100人が集まり、これまでの功績をたたえるとともに、さらなる活躍を期待した。
祝賀会で、平良さんは「ガラス一筋に打ち込んできたことで大賞を賜り大きな喜びを感じている」とあいさつした。取材に対しては「何より一番うれしいのは、琉球ガラスの技術が認められたこと。これまで半世紀以上ガラスと向き合ってこれたのは、皆さんの支えがあったおかげ」と感謝を述べた。
RGCの稲嶺佳乃社長は、内閣総理大臣表彰受賞に対し「数ある工芸品の中で、琉球ガラスが選ばれたことは大変名誉なこと。これまでお世話になった方々への恩返しになったのではないか」と喜びを語った。
平良さんは、1985年に琉球ガラス村に入社。その後、2001年に県工芸士に認定され、09年には、伊勢神宮の式年遷宮奉献品として代表作「深海」が神宮美術館に永久収蔵される。11年に県優秀技能者知事表彰、18年には「卓越した技能者の表彰『現代の名工』」を受賞している。
琉球ガラス村では、平良さんらの作品を一般公開する特別企画展「現代の名工による美しき琉球ガラス」を3月31日まで開催している。